シナモンにはどんな効能がある?チャイの決め手となるスパイスを詳しく紹介

シナモンにはどんな効能がある?

独特の甘くスパイシーな香りが特徴のシナモン。ルナタスティのチャイの決め手となるスパイスです。

古くからその甘美な香りで愛されてきたシナモンは、健康や美容にも役立つ効能がたくさん含まれていることにも注目。今回はそんなチャイに欠かせないスパイス、シナモンについて特徴や効能などを詳しく解説します!

シナモンってどんなスパイス?

シナモンというと、シナモンパウダーか棒状のもの(シナモンスティック)を想像する方が多いのではないでしょうか。では実際、シナモンは何から作られているのか…?

シナモンはクスノキ科ニッケイ属の常緑樹の樹皮を乾燥させて作られたスパイスです。

代表種はスリランカ原産の「セイロンシナモン」と中国原産の「カシア」の2種類があり、それぞれ香りや特徴が異なります。詳しくは後ほどご紹介しますね。

シナモンは世界最古のスパイスのひとつで、紀元前4000年前から防腐剤や香料として使われていたと言われています。その独特の甘美な香りは古代から人々を魅了してきました。

シナモンといえば、やはりあの甘さと爽やかさを併せ持つ、スパイシーな香りですよね。飲み物に入れたり、お菓子や料理に幅広く使われています。

シナモンの特徴

シナモンそのものが持つ特徴的な甘い香りだけでなく、シナモンには素材の甘さを引き立てる効果があります。料理に加えると香りが増し、より深みのある味わいになるので、煮込み料理の隠し味としても最適。

またシナモンロールに代表されるように、様々なお菓子作りに用いられています。日本では京都の有名な和菓子・八つ橋にも主要な原料として使用されています。

シナモンロール

シナモンは様々なドリンクに入れると、香りや風味がプラスされておすすめです。特に温めるとより香り豊かになるので、ホットドリンクとの相性は抜群。チャイ・紅茶やコーヒーはもちろん、他のドリンクにもぜひ試してみてくださいね。

そしてシナモンは古来より生薬としても重宝されてきた歴史があります。様々な効能が期待できる生薬として、漢方では「桂皮」(けいひ)と呼ばれています。

シナモンの歴史

シナモンの歴史は古く、世界最古のスパイスとも言われるほど。防虫効果・防腐効果があるため、防腐剤等で古代から重用されてきました。

また甘美で刺激的な香りは古代エジプトやローマ時代から神聖なものとして用いられたといいます。香料や聖油の原料として、また愛情を示す贈り物として、古代ギリシャやローマの王侯貴族が愛用していたという逸話も。

日本へは中国から漢方薬として伝わり、奈良時代には既に上流階級の間で使用されていたといいます。

シナモンの効能

シナモンには様々な健康効果があり、古くから生薬として利用されてきました。主な効能をご紹介します。

血流の改善

体の冷えをなくし、血のめぐりを改善する成分が含まれています。すなわち冷え症が原因の肩こりや関節痛などの痛みを軽減する効果も期待できます。

また血流がよくなることで細胞の新陳代謝を促すため、老化の防止や免疫力の向上など、健康や美容の面で様々なメリットをもたらします。

胃腸の働きを助ける

健胃薬としての働きがあり、腹痛や下痢を改善したり、食欲不振の改善にも役立ちます。シナモンが配合されている胃腸薬も多いです。

シナモンに含まれる香り成分「桂皮アルデビド」は消化促進の作用があり、爽やかさと甘さを併せ持つ香りで胃の働きを高めてくれます。

胃腸の健康にお悩みの方にはシナモンは嬉しい働きのある、有効なスパイスといえますね。

抗酸化作用

シナモンにはプロアントシアニジン(ポリフェノールの一種)が含まれています。

ポリフェノールは抗酸化作用を発揮することで知られていますが、シナモンはスパイス類の中でも抗酸化作用が非常に強いと言われています。細胞の老化の防止や免疫力の向上、生活習慣病の予防に役立ちます。

毛細血管の修復

毛細血管の老化で細胞に隙間ができると、そこから血液や栄養が流出してしまい、皮膚の老化や血流が悪くなるなどのトラブルが起こります。

シナモンには「シンナムアルデヒド」という有効成分が含まれており、この成分が毛細血管の細胞を修復する働きに役立ちます。

発汗作用・解熱作用

シナモンには発汗作用・解熱作用があり、風邪の予防やひきはじめの症状に効果があるといわれています。風邪や肩こりに効く漢方薬として有名な葛根湯にも含まれています。

また発汗作用に伴う付随的な効果として、むくみの改善にも期待できます。

シナモンにダイエット効果はある?

体に嬉しい効果がたくさんのシナモンですが、ダイエットに効果はあるのでしょうか?

有効成分「シンナムアルデヒド」は脂肪燃焼の効果があるほか、代謝を促進し血流を良くすることで、結果的にダイエット効果が期待できます。

ぜひシナモンをダイエットにも取り入れてみてくださいね。

セイロンシナモンとカシアの違い

一般的に流通しているシナモンは、大きく分けてスリランカ原産の「セイロンシナモン」と中国原産の「カシア」の2種類です。どのような違いがあるのかをご紹介します。

セイロンシナモンとカシア

まず見た目を比較してみましょう。左がセイロンシナモン、右がカシアです。セイロンシナモンの方が薄い樹皮が何重にも巻かれているように見えますね。

セイロンシナモン

スリランカ産の「セイロンシナモン」は、シナモンの中でも高級とされ、上品で繊細な香りが特徴です。ほのかな優しい香りは癖も少なく、お菓子作りにぴったり。見た目は明るい茶色で色味が薄く、表面はなめらか。写真のように薄い樹皮が重なり、きめも細かく、手で崩せるほどの柔らかさです。

「森のような香り」とも表現される気品のある香りですが、調理する間に香りがとびやすいという性質があり、煮込み料理などにはあまり向いていないともいえます。

カシア

中国原産のカシアはインドやベトナムなど他のアジア地域でも生産されています。濃厚な甘い香りが特徴で、香りが強く調理しても飛びにくいため、カレーや料理に向いています。

日本で一般的に目にするシナモンパウダーはカシアであることが多いようです。見た目は赤褐色で木のように固く、表面にざらつきがあります。

ルナタスティのチャイでは香りの強いカシアを使用しています。

シナモンのこんな使われ方

ドリンクに加えたり、お菓子作りや料理の香り付けに活躍してくれるシナモン。その香りを生かして、こんな使い方はいかがでしょうか。

シナモンスティック

ホットドリンクにマドラー

シナモンスティックをコーヒーや紅茶など、温かい飲み物のマドラーとして使用すると、数回かき混ぜるだけでシナモンの香りと風味が楽しめます。

ちなみにシナモンスティックは、香りが残っていれば繰り返し使うことができますよ。

焼きりんごの串

りんごとの相性が抜群のシナモン。りんごジャムやアップルパイにも欠かせません。

おすすめは焼きりんご。りんごの芯をくりぬいて、シナモンスティックを串として使うとシナモン風味の焼きりんごが楽しめます。

芳香剤として

シナモンの香りが好きな方は、シナモンを芳香剤として使うのもおすすめです。シナモンスティックを玄関やお部屋に置くだけで、甘い爽やかなシナモンの香りがほのかに漂います。人工的な香りが苦手な方にもぴったり。

お洒落な瓶やドライフラワーなどと組み合わせれば、見た目にも素敵なインテリアに。

防虫対策として

シナモンの香りは虫が嫌うともいわれており、防虫効果も期待できます。シナモンスティックを袋に入れてクローゼットに吊るしておけば、防虫剤の代わりになります。

シナモンの1日の適切な摂取量は?

シナモンには多くの嬉しい効能があることがお分かりいただけたと思いますが、適切な摂取量を守りましょう。

過剰に摂取すると、肝機能障害などの副作用のおそれがありますので適量で摂ることが大切です。

シナモンの香り成分「クマリン」は血流を良くする効果がありますが、摂取量が適量を超えると肝臓に悪影響を及ぼす恐れがあるといわれています。

このことから妊娠中の方もシナモンの摂取はなるべく控えた方がよいでしょう。適宜使用する際は、クマリンの含有量が少ないセイロンシナモンを選ぶと安心です。

シナモンの適切な摂取量(1日あたり)

成人(体重60kg):約2g

子供(体重15kg):約0.5g

シナモンの香りは強いので、少量でも充分に香りを楽しむことができますよ。

まとめ

ここまでご紹介したように、シナモンには健康や美容に嬉しい効果が期待できます!

ルナタスティのチャイでは香りの強いカシアを使用。チャイには欠かせないスパイスであるシナモンですが、他のドリンクやお料理など、様々なレシピにぜひ取り入れてみてくださいね。

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